優勝5回を誇る名門ワコールが全日本実業団対抗女子駅伝(16日、宮城)で復活を目指す。21世紀に入ってからは4位が最高順位といまひとつの成績だ。エース福士加代子(30)が区間賞7回と孤軍奮闘しているが、2つ目の10キロ以上の区間が弱点となっている。

 課題克服の兆しが見えたのが西日本予選。3区の福士が区間新でトップに立つと、5区の高藤千紘も区間新。開催4年目の西日本大会で初めて女王となった。高藤は入社3年目の21歳。「走りも、生活も全て真似ようとしています」と、偉大な先輩の背中を追う。「全日本でも女王になれるよう頑張ります」と福士。今年は“孤軍”奮闘とはならないはずだ。