スーパー中学生×ジェット桐生の母校=東京五輪。陸上男子100メートルで中学記録の10秒56を持つ宮本大輔(15=山口・周陽中)が、高校総体で総合優勝4度を誇る京都・洛南高に合格したことが18日、分かった。親元を離れて、日本歴代2位の10秒01を持つ桐生祥秀(19=東洋大)が育った名門でさらなる飛躍を狙う。

 宮本は、昨年5月に中学記録を樹立。10秒56は桐生の中3時のベスト10秒87を上回る。同8月の全国中学体育大会は100メートル、200メートルの2冠。「東京五輪で世界と戦いたい」と目標を掲げる。同10月まで日本陸連の短距離部長を務めた日本記録10秒00を持つ伊東浩司氏が「高校生で短距離の日本代表チームに入れても面白い」と評した15歳だ。

 洛南高は、桐生の恩師で、88年ソウル五輪に走り幅跳びで出場した柴田博之監督(51)が指導を行う。全国制覇4度、高校総体京都府予選は35連覇中。桐生が抜けた昨年も8種競技で田上駿(2年)が総体王者となっており、選手の育成に定評がある伝統校だ。

 宮本は「目標は桐生さんと山県さん。いつか(2人と)競えるようになりたい」と話しており、桐生の母校で汗にまみれる覚悟だ。

 ◆宮本大輔(みやもと・だいすけ)1999年(平11)4月17日、山口県生まれ。大島小4年で陸上クラブ・徳山RCコネットに入る。昨年5月に10秒56の中学記録を樹立。家族は両親と妹。171センチ、54キロ。