視覚障害女子で3位に入り、初のパラリンピック出場に大きく前進した道下美里(38=OBRC)は「苦しいレースだったけれど、最低限の目標は達成できた」と喜んだ。

 膠様滴状(こうようてきじょう)角膜ジストロフィーという病気で中学の時に右目の視力を失い、25歳で左目にも発症して調理師の職を辞した。その後陸上に出会い、次々と記録を更新。13年には同年の世界ランクでも1位になった。リオに向けて「今日のレースで出てきた課題に取り組んでいきたい」と話した。

 男子3位の堀越信司(26=NTT西日本)は、08年北京から3大会連続でマラソンでは初のパラリンピック代表候補。「タイムは物足りないが、チャンスがあればメダルもと思っていた。あきらめなくて、よかった」と笑顔。「目標は20年東京パラリンピックでのメダル。リオでは、それにつながる走りがしたい」と話していた。