アジア・オリンピック評議会(OCA)は6日、昨秋の仁川アジア大会陸上女子ハンマー投げを制し、ドーピング違反で金メダルを剥奪された張文秀(中国)について、追加調査で違反が認められなかったためメダルを返還すると発表した。

 OCA関係者によると、張文秀の違反で4位から繰り上がった綾真澄(丸善工業)の銅メダルについては検討中という。

 OCAによると張文秀は昨年、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に不服を訴えた。競技前検査で採取された検体から禁止物質が出たが、独立専門機関の調査で禁止薬物が混入した食物の摂取による結果と認められた。