陸上のワールドチャレンジミーティング第6戦FBKゲームズが24日、オランダのヘンゲロで行われ、女子100メートルで地元のダフネ・ジッペルス(22)が10秒94のオランダ新記録で優勝した。

 ジッペルスはジュニア時代から混成競技で活躍してきた選手で、7種競技で2010年の世界ジュニア選手権に優勝。一昨年のモスクワ世界陸上では銅メダルを獲得した。短距離種目でも徐々に力を付けていたが、昨年のヨーロッパ選手権で女子100メートルと200メートルの2種目を制して世界を驚かせていた。

 100メートル、200メートル、走り幅跳び、7種競技の4種目でオランダ記録を持つスーパーウーマンだ。

 ヘンゲロ大会には男子10種競技の世界記録保持者であるアシュトン・イートン(27=米国)も出場。100メートルで10秒42の7位、走り幅跳びで8メートル03の3位となった。

 男子1500メートルではロバート・ビウォット(19=ケニア)が3分33秒64の今季世界最高で優勝。五輪&世界陸上種目ではないが、女子1000メートルでもシファン・ハッサン(22=オランダ)が2分34秒68の今季世界最高をマークした。

◆今季の女子100メートル

 イーレイン・トンプソン(22=ジャマイカ)とジェンナ・プランディーニ(22=米国)の新鋭2人が、4月に10秒92の今季世界最高をマークしている。ジッペルスがヘンゲロでマークした10秒94は今季世界3位。

 ジッペルスは短距離でも7種競技でもメダルが期待できるが、8月の北京世界陸上の出場種目については「来週のゲッチス(混成競技の大会)と、短距離数レースの結果を見て決めたい」と明言を避けた。