日本陸連は27日、東京都内で理事会を開き、2016年リオデジャネイロ五輪マラソン代表選考で、ナショナルチーム(NT)の選手を優先するとしていた当初の方針を撤廃し、選考レースの結果で選出することを決めた。NTによる強化と代表選考を切り離すことで、選考の透明性を確保する狙いがある。

 NTの選抜条件も明確化し、男子は2時間6分30秒、女子は2時間22分30秒を突破した選手に加え、8月の世界選手権(北京)の代表男女6人らが入る。新たなメンバーは6月の理事会で承認する。

 選考上の優位性がなくなることで辞退する選手が出る可能性もあるが、暑さ対策などの支援態勢の充実を図るという。