ハキームポーズ作ります! 陸上の世界ユース選手権(コロンビア・カリ)男子100メートル、200メートルを、ともに大会新記録で制したサニブラウン・ハキーム(16=東京・城西高2年)が25日、都内で練習を公開した。世界選手権(8月、北京)代表入りが有力の超新星は「喜びを表現する仕方ですよね。何か作らないと」と思案顔をみせた。

 世界記録保持者のボルトには、天に弓矢を射るような「ライトニング・ボルト」のポーズがある。ロンドン五輪100、200メートル銀メダルのブレークは、愛称「野獣」から爪を立てて襲いかかるしぐさを持つ。世界の一流を目指すなら…。象徴になるポーズが必要だ。

 世界選手権では特注シューズも届く。現在でもトップ選手が使う硬めのソールを履くが、さらに硬くした一足を希望。普通の高校生なら反発力の大きさに体が持たないが、パワフルな走りは別格で、夏の中国での快走に準備も着々と進む。

 「きりが悪いので190はいきたい」という187センチの身長だけでなく、言動も含めて大物感漂う16歳。「高校時代のボルトは抜いたので、次はジュニア(18、19歳)のボルトを抜きたい」と宣言した。【阿部健吾】