国際陸連は19日、北京で総会を開き、第6代会長に男子中距離の元名選手、セバスチャン・コー副会長(58=英国)を選出した。

 任期は4年。選挙で115票を獲得し、92票だった男子棒高跳び元スター選手、セルゲイ・ブブカ副会長(51=ウクライナ)を破った。

 1999年にネビオロ元会長の死去を受けて会長代行となり、2001年に会長に就任したラミン・ディアク氏(82=セネガル)は退任する。

 理事選では日本陸連の横川浩会長(68)が07年から2期務めた田中克之氏の後を継いで立候補し、初当選した。各委員会の改選で、競技ルールなど重要事項を審議する技術委員は日本陸連事務局の関幸生国際専任部長(47)、競歩委員は今村文男競歩部長(48)がそれぞれ再選された。

 コー氏は1980年モスクワ、84年ロサンゼルス両五輪の1500メートルで連覇。2012年ロンドン五輪では組織委員会会長を務めた。ドーピング問題が波紋を広げる陸上界の改革が期待される。

 ◆セバスチャン・コー氏(英国)陸上男子中距離の元スター選手で80年モスクワ、84年ロサンゼルス両五輪で1500メートル連覇。引退後は国会議員を務め、12年ロンドン五輪では組織委員会会長として大会を成功に導いた。英国オリンピック委員会会長。58歳。