ウサイン・ボルト(29=ジャマイカ)が19秒55で大会4連覇を果たした。最大のライバルであるジャスティン・ガトリン(33=米国)は19秒74で2位だった。ボルトの世界陸上での金メダルは通算10個目となった。

 雪辱を狙うガトリンを返り討ちにした。23日の100メートル決勝はわずか0秒01差。ゴール直前でバランスを崩したガトリンを逆転した。「これで大好きな200メートルに向かうことができる」と気持ちを高めた。前日26日の準決勝は19秒95の1着で通過。今季自己ベストを更新して、決勝に向けて調子を上げていた。

 大会前は左足故障による調整の乱れで「ボルト、危うし」とみられたが、王者の牙城は揺るがない。残る種目は400メートルリレー。2大会連続の短距離3冠へ突き進む。