陸上男子ハンマー投げで04年アテネ五輪金メダルの室伏広治(40=ミズノ)が、来年のリオデジャネイロ五輪に意欲を見せた。29日、都内で日本オリンピック委員会(JOC)に関する会見に出席し、リオへ「気持ちはある」と話した。最終的には来年1月時点の状態を見て、5度目の五輪挑戦の可否を判断する。

 6月の日本選手権は欠場したものの、昨年までは20連覇を誇り、いまだに他の追随を許さない。東京五輪組織委員会スポーツディレクター、JOC理事、東京医科歯科大教授と、要職を務め多忙な日々を送る中でも「競技は3割」と練習は続ける。相撲、水泳の動きを取り入れた独自の筋トレを導入。暇を見つけてハンマーも投げている。

 五輪選考となる来年の日本選手権については「周りがふがいなかったら出る」と冗談交じりに言う一方で「後進のために道を作ることも大事」と話す。鉄人の本格復帰が待ち望まれる。