日本陸連は30日、東京都内で理事会を開き、世界選手権(8月・北京)での不振の責任を取って辞表を提出した原田康弘強化委員長(60)の辞任を了承し、後任に麻場一徳副委員長(55)の同日付での就任を決めた。

 任期は来年のリオデジャネイロ五輪まで。

 五輪まで1年を切った段階で強化部門トップが交代するのは異例。尾県貢専務理事は記者会見で「組織として重く受け止めている。辞任を機にさらに前進しないといけない」と述べ、強化の戦略立案を担う強化推進本部を新たに設置することを明らかにした。

 世界選手権では「メダル2、入賞6」の目標を掲げたが、男子50キロ競歩の谷井孝行(自衛隊)の銅メダルと入賞二つに終わっていた。