男子100メートルで日本歴代2位の10秒01を持つ桐生祥秀(19=東洋大)が、今季ラストレースに臨んだ。同種目の第2レースに登場して、追い風0・3メートルの10秒09でフィニッシュした。

 桐生はこの日の第1レースで、追い風2・4メートルの参考記録ながら10秒09を記録。「追い参(追い風参考記録)じゃなきゃよかったが。10秒09はうれしくもないし、悪くもない普通のタイムです。これをいい刺激にして、もっといいタイムを狙いたい」と話して、2本目に臨んでいた。

 前日会見では「いい結果で(苦しかった今季の)記憶の塗り替えをしたい」と話していた。夏の世界選手権北京大会は右太もも裏離れで欠場。今大会最低限の目標は、来年のリオデジャネイロ五輪参加標準記録10秒16だった。