12年ロンドン五輪代表の藤原新(34=ミキハウス)が2時間11分50秒で初優勝を飾った。

 序盤からフォームが安定せず、「フォームを探しながらの走りだった」という。だが28キロ付近で感覚をつかみ、「いつでも発射オーライ」の形になった。34キロ付近で給水も取らずに勝負をかけ、一気に「最強の市民ランナー」川内優輝(28=埼玉県庁)ら後続を引き離した。リオデジャネイロ五輪の出場を目指しており、来年2月に行われる選考会の東京に出場予定。2度目の五輪代表へ「今より1、2段階調子を上げないといけないが、(防府読売マラソンを)1つの足がかりに練習の質を高めていきたい」と意気込んだ。