女子マラソンの13年世界選手権銅メダル福士加代子(33=ワコール)が、陸上日本女子初の4大会連続五輪出場を狙う。29日、大阪市内でリオデジャネイロ五輪代表選考を兼ねた大阪国際女子マラソン(31日、ヤンマースタジアム長居発着)の招待選手会見に出席。「2時間22分30秒を切って優勝したい」。日本陸連設定の2時間22分30秒を突破して日本人トップになれば、リオ切符は有力となる。

 福士はトラックで04年アテネから3大会連続五輪出場。マラソンでリオに出場すれば4大会連続になる。マラソンでの五輪挑戦は08年北京、12年ロンドンに続く三度目の正直。ワコール所属16年目の集大成レースになる。昨年は両足を合計3度も骨折したが、同10月のシカゴマラソンは調整期間1カ月で臨み2時間24分25秒の4位。永山監督は「シカゴの時よりも状態はいい」。「ヒロインになりたい」とおどけた福士が勝負をかける。【益田一弘】

 ◆リオ五輪への道 代表枠は3人。昨夏の世界選手権7位の伊藤舞は既に内定。残る2枠を昨年11月のさいたま国際、大阪国際女子、名古屋ウィメンズ(3月13日)から選ぶ。各レース日本人上位3位以内が対象で、2時間22分30秒の設定記録を満たした1人を優先に、五輪で活躍できる選手を選ぶ。さいたま国際の日本人トップは、吉田香織で2時間28分43秒の2位だった。

 ◆陸上日本女子の五輪連続出場 最多は3大会連続で、福士に加えて走り高跳びの佐藤恵、5000メートルと1万メートルの弘山晴美、20キロ競歩の川崎真裕美。男子の最多は4大会連続で短距離の朝原宣治、ハンマー投げの室伏広治らがいる。