スポーツ仲裁裁判所(CAS)は1日、国際陸連のディアク前会長(セネガル)の息子でコンサルタントだったパパマッサタ・ディアク氏ら3人が、ロシア選手のドーピング隠蔽(いんぺい)などに関わったとして国際陸連の倫理委員会から科された永久追放処分の撤回を求め、提訴したと発表した。

 倫理委は昨年12月に聴聞会を実施し、ディアク氏とロシア陸連のバラフニチョフ元会長、元コーチのメルニコフ氏に対し、シカゴ・マラソン女子3連覇などの記録を取り消されたリリア・ショブホワ選手のドーピング違反隠しに関与したとして規定違反があったと認定した。3人は罰金処分も科された。

 世界反ドーピング機関(WADA)が公表した調査報告書でもディアク前会長ら幹部と賄賂が絡んだ汚職や不正に関与したと指摘されている。