陸上男子20キロ競歩の世界記録保持者、鈴木雄介(富士通)がリオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねた3月の全日本競歩能美大会にエントリーしたことが24日、分かった。依然として股関節の痛みと調整遅れで出場は困難で、五輪代表入りが絶望な状況に変化はない。

 当初はエントリーも見送る方針だったが、関係者は「本人の大会への思い入れもある。出場が厳しいのは変わっていない」と説明した。

 鈴木は昨年の能美大会で1時間16分36秒の世界新記録を樹立。メダルを期待された昨夏の世界選手権(北京)は故障のため途中棄権した。その後はリハビリに努めたが思うように回復せず、五輪代表選考会出場を断念することを表明していた。