東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)を主催する関東学生陸上競技連盟は25日、山上りの5区について、選手への負担が大きく、この区間が勝敗を左右しすぎるなどとして、2017年1月の第93回大会から、5区を23・2キロから20・8キロに短縮すると発表した。4区が18・5キロから20・9キロに延長される。

 5区は06年の第82回大会に20・9キロから23・4キロへ延長され、91回大会から一部バイパス区間を通って23・2キロで行われた。柏原竜二(当時東洋大)や神野大地(青学大)らが「山の神」として注目された一方、区間賞を獲得した大学が過去11大会中7大会で総合優勝を果たすなど、5区の重要度が高くなりすぎ、レースへの興味をそぐなどの指摘もあった。

 負担の増大や標高差による気温変化で、低体温症や低血糖症に陥って失速する選手も多数出ていた。

 また、関東学連は82回大会以降4区の距離が短くなったことで、マラソンで活躍できる選手の育成につながっていないとの懸念も理由に挙げた。

 4、5区の区間記録と往路・総合記録は来年の大会以降の記録が新規の記録として扱われ、ことし1月の92回大会までの記録は参考記録となる。