国際オリンピック委員会(IOC)が世界反ドーピング機関(WADA)と連携して実施した2008年北京五輪のドーピング再検査により、12カ国・地域、6競技の計31選手が陽性反応を示した問題で、この中にジャマイカの選手1人が含まれていることが2日、関係者の話で分かった。選手名や競技は明らかにされていない。

 当該の選手はA検体に禁止薬物の陽性反応があり、予備のB検体の分析結果も近日中に出る予定。ジャマイカは北京五輪で金6、銀3、銅2個のメダルを全て陸上で獲得した。ジャマイカ・オリンピック委員会のフェネル会長はコメントを避け、同国陸連のブレーク会長は違反について何の通知も受けていないとしている。