リオデジャネイロ五輪に出場した陸上女子短距離の福島千里(28=北海道ハイテクAC)が25日、帰道した。関係者から手作りの金メダルを贈られ、胸に下げた。

 「目標としていた大会が終わり、一息という感じ。少し休憩できたら」と疲労感を漂わせた。自身3度目の五輪は、100メートルが左足太もも裏の違和感で欠場。200メートルは23秒21で予選落ちした。6月に6年ぶりに更新した自身が持つ日本記録22秒88には及ばず、力は出し切れなかった。20年東京五輪への4年間がスタートする。指導する中村宏之監督(71)は「一番いい。ピークの時」と現役続行にも背中を押すが、福島は「まだわかりません」と話すにとどめた。