リオデジャネイロ五輪の陸上男子400メートルリレー銀メダルメンバーが29日、東京都内の日本外国特派員協会で会見を行った。

 歴史的な快挙を達成した緑色のバトンの前で、1走だった山県亮太(24=セイコーホールディングス)は「(バトンを渡して)走り終わった後は、あとの3人を祈るような気持ちで見ていた。ケンブリッジが2位に入って『やったー』という気持ちでとてもうれしかった」と話した。

 アンカーのケンブリッジは「最高の位置でバトンを持ってきてくれて。位置がよすぎて、興奮して早くでてしまわないか、不安だった。最後はボルト選手と並んで走った。世界最高の舞台で、最高のチーム、ジャマイカと一緒に走れたことを誇りに思っています」と喜びを語った。

 会見では外国特派員から、お家芸のアンダーハンドパスについても質問も多かった。銀メダルで他国に研究されるのではないか、という質問に対して、最年長25歳の飯塚は「バトンの練習を世界のチームもやってくると思うが、それでも絶対に勝てる自信がある。(受け手が)出るタイミングも強み。僕たちは同じタイミングで出られる。どんなに練習してきても、バトンで勝てる自信を持っている」ときっぱり言った。

 4年後の東京五輪について、桐生は「このメンバーで出られたことは思い出ですし、これからもやりたい。そこに入れるように僕も頑張っていきたい。4年後はいろんな選手が出てくると思うが、そこに入れるように僕も頑張っていきたい」と意気込んでいた。