陸上の最速女王、福島千里(28=北海道ハイテクAC)が、今後の去就について明言を避けた。

 10日、札幌・厚別公園競技場で行われた、北海道ハイテクACレディース選手権に出場。リオデジャネイロ五輪後、初の公式大会に出場し、女子100メートルを11秒57で制覇。ぶっちぎりの優勝で存在感を示したものの「今後のことは今シーズンが終わってから決めたい。まだ何も決まっていません」と話した。

 「三度目の正直」として挑んだ8月のリオ五輪同100メートルを棄権。200メートルも予選落ちと結果がでなかった。人一倍責任感の強い女王にとっては厳しい結果を突きつけられた。五輪後「今後のことは分からない」と話し、去就が注目されている。指導する中村宏之監督は「東京五輪とかはとりあえず置いておいて、今後は100メートルの日本記録(11秒21)の更新をモチベーションにやっていければ。その先にあればと思う」と現役続行を望むが、本人は結論を出せないでいる。

 今後は23日開幕の全日本実業団選手権(大阪)、10月7日から陸上競技が始まる岩手国体に出場を予定している。