全日本大学駅伝(日刊スポーツ新聞社後援、名古屋・熱田神宮~三重・伊勢神宮=8区間106・8キロ)は6日午前8時5分に号砲が鳴る。

 5日は名古屋市内で開会式が開かれた。昨年度、青学大の3冠を阻止した東洋大の酒井俊幸監督(40)はメンバー変更で1区服部、2区桜岡とエース2人を投入した。

 序盤のエース2人で先手を握り、一気に逃げ切る「ロケットスタート大作戦」だ。先月の出雲駅伝では監督就任後では最悪の9位と低迷。酒井監督は「駅伝にならなかった。ラストスパートもなく、闘争心も伝わってこなかった」と大会後は「1秒けずりだせ」のスローガンの原点を、選手たちと確認し、出直しを誓ってきた。

 昨年度は青学大の楽勝ムードが漂う中、各区間でまさに1秒を削り出すような、気迫のラストスパートで貯金を積み重ね優勝した。「攻めの駅伝。序盤から攻めていきたい」と酒井監督。青学大の原監督は名古屋名物にかけ「エビフライ大作戦」を命名するなど、余裕を漂わせるが、前回覇者のプライド、勝負を盛り上げるためにも、昨年に続く連覇で、青学大の1強状態を阻止する。