最強市民ランナー川内優輝(29=埼玉県庁)は1時間34分26秒(ネットタイム・1時間31分18秒)でゴールした。

 12日の練習中に右足ふくらはぎを痛めたため、最後尾からスタート。けがの状態を「スピードを上げるときつい。痛みが出ます」と説明し、「先頭で勝負できる感じではなかった」と話した。1キロを4分から5分ペースで流し気味に走った。

 来年8月の世界選手権ロンドン大会の代表選考も兼ねた福岡国際マラソン(来月4日)にエントリー。「相当厳しいです。あと2週間で、先頭で勝負するのは難しい」と顔をしかめた。日本陸連は調整能力を重視しているため、最初の選考レースの成績が最重要になる。棄権となれば、世界選手権への内定が絶望的。「出ても選ばれない。出なくても選ばれないだったら、出た方が可能性がいいと思う。出なかったら終わり」と強行出場の意向を示した。ただ状態は満身創痍(そうい)。世界選手権出場に、黄色信号がともった。