国際陸連の2015年年間表彰で新人賞に当たる「ライジングスター・アワード」に選ばれた17歳のサニブラウン・ハキーム(東京・城西高)が1日、モナコで記者会見し「数々の有名人が受賞してきた賞なのでとても光栄」と喜びを語った。

 昨年の年間表彰式がロシアのドーピング問題などで異例の中止となり、1年遅れでの受賞となった。

 ガーナ人の父、日本人の母の間に生まれたサニブラウンは昨年7月の世界ユース選手権で100メートルと200メートルを制し、200メートルはウサイン・ボルト(ジャマイカ)が持っていた大会記録を更新。今季は左太ももを痛めた影響で、リオデジャネイロ五輪代表を逃したが、海外メディアの取材に「東京五輪でチャレンジできる。金メダルを目標にしたい」と勉強中の英語で対応した。

 来年秋に米国のフロリダ大に進学する。「新たな環境で成長したい。100メートルで9秒台、200メートルで19秒台を早く出したい」と抱負を語った。