第93回箱根駅伝記者発表が10日、都内で行われた。箱根駅伝3連覇と10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝に続く、大学駅伝3冠を目指す青学大の原晋監督(49)は毎年、注目される作戦名について「今年は3大駅伝の3冠、3連覇、私自身、箱根9度目のチャレンジ…サンキュー大作戦」と命名した。取材陣から「締め切りもあるので(夕方の)トークライブまで引っ張るんですか?」と聞かれると「やっぱり、そう来ましたね」と笑いながら明かした。

 原監督は、記者発表後に一般の観客も入れて開催された「箱根駅伝 監督トークバトル」の冒頭で目標を聞かれると、フリップに「優勝サンキュー大作戦」と書き込んだ。そして作戦名は、11月下旬に東京・町田市にある寮の風呂で考えたと明かした。

 「ある日に、寮のお風呂に入っていて思った。今まで、お世話になった人にありがとうと。(作戦名は)なかなか良くないですか? 悪いですか?」

 11月28日に都内で行われた、フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一氏との共著「青トレ 青学駅伝チームのスーパーストレッチ&バランスボールトレーニング」(徳間書店)の発売イベントでは、作戦名について「決まりました。部屋のカレンダーに書いてあります。またベタです」と予告していた。その時には、決まっていたとみられる。

 原監督は、初優勝した2年前に「ワクワク大作戦」、昨年は「ハッピー大作戦」と作戦名を発表し連覇を果たしたが、「ハッピー大作戦」も町田に2軒ある銭湯の湯に浸かって考えたという。

 また注目選手として、自軍から下田裕太(3年)を挙げ「ここに来て調子が上がり、動きが戻った。どこでも使えるオールマイティー」と期待した。【村上幸将】