距離延長となった4区(平塚~小田原=20・9キロ)は順大・栃木渡(3年=佐野日大)が1時間3分36秒で区間賞を取った。

 昨年までは18・5キロと短く「つなぎの区間」と呼ばれたが今回は2・4キロ延び高低差約25メートルの上り坂へ。その「難区間」に変わったコースで、栃木県生まれの栃木が躍動した。10位でタスキを受けると、次々と前を行く選手を拾って4人抜き。順位を6位まで上げた。

 栃木は「距離が延びて自分にはプラスになった」と胸を張った。今季の順大のスローガンは「下克上」。その言葉通りの積極果敢な走りだった。「チャレンジャー精神で臨めてよかった。ほかの選手も守ることなく攻めてほしい」と言葉がはずんだ。