強い順大が戻ってきた。1区は15位と出遅れたが、2区ではリオデジャネイロ五輪3000メートル障害代表のエース塩尻和也(2年)が7位に押し上げる好走。

 さらに4区では栃木渡(3年)が1時間3分36秒で区間賞。5区では、山上り初挑戦の山田攻(2年)が5位から3位へと順位を上げた。

 今年から距離が2・4キロ伸びたことで、4区にはエース格が集結。

 その中で結果を残した栃木は「思い描いていた通りの攻めの走りができた」と満足げに振り返った。「(2区の)塩尻あっての順大。自分はもう1つのゲームチェンジャーになろうと」。狙い通り、4区で大きく流れを変え、5区山田に勢いをつなげた。

 今年から指揮をとる長門俊介監督(32)は「復路の順大、と言われるように復路にも(選手を)残しています」とニヤリ。

 「特に終盤に自信を持てる選手がいますので、6~8区でいい流れになれば、面白い結果になるかもしれない」と07年以来10年ぶりの優勝も見据えた。