6区(箱根~小田原=20・8キロ)で、日体大の秋山清仁(4年=順天)が2年連続の区間新記録を達成した。

 13位スタートとなった秋山はカーブに次ぐカーブの山道を快調に駆け降りる。次々と前を行く選手を拾い、6人抜きの激走。一気に順位を7位まで上げ、前回の自身の記録を8秒上回る驚異的な58分1秒だった。

 目標とした夢の57秒台とはならなかったが、秋山は「去年の自分を超えないといけないと思って、前半から積極的に走りました。スタート前は緊張しましたが、無事に走れて安心しています」と満足そうに話した。

 走っている途中は自分との闘いだった。「序盤は若干遅いんじゃないかと焦りがありました。箱根湯本で監督から去年よりも速いと言われて、最後の3キロは自信を持って走りました」。

 反撃ののろしを上げた“山下りの神”。「シード権を後輩たちに残せないと意味がない。復路でいいスタートを切ることができた。後半でも日体大は走力のある選手がそろっているので、シード権獲得とできるだけ順位を上げてゴールしてもらいたい」と仲間にエールを送った。