復路スタート時、青学大に射程圏内の33秒差は、1度も縮まらなかった。早大は青学大を追うどころか、9区終盤で東洋大に抜かれ3位に転落。最終10区でも、4位順大に16秒差まで追い詰められた。何とか逃げ切り3位を確保したが、相楽監督は「すべてが、うまく回らなかった気がする」と悔しさをにじませた。

 復路は2つの誤算が重なった。6区山下りで、石田(3年)が残り7キロで失速。その時点で46秒だった差は、6区のフィニッシュ地点で2分以上に広がった。8区に起用した太田(1年)も区間14位で「大誤算だった」(相楽監督)。

 昨年より1つ順位を上げたが、相楽監督は「優勝を狙っていただけに悔しい」。来季は今回走った4人の4年生が抜ける。「3年以下に、もう少し自分が何とかするというタフさがほしい」。11年以来の優勝も狙える位置にいながら、最後は何とか面目を保った3位だった。