日本陸連の尾県専務理事がレース後に記者会見を行い、若手や初マラソンの選手が多く参加した中で「強さが際立った」と中本を評価した。

 終盤に主導権を握り、最後は突き放した貫禄の走りに「レースを完璧に組み立てた。後半の粘りと追い込みの部分が、世界で戦った証し」という。世界選手権の選考レースはあと二つ。福岡国際で日本勢トップの3位だった川内優輝(埼玉県庁)に加えて、中本のアピールに「どちらも持ち味があって有力な候補だが、まだ二つあるのでそろってから決める」と慎重に話した。