世界選手権(8月、ロンドン)こそ目立つ! 26日の東京マラソンで2時間8分22秒の8位だった井上大仁(24=MHPS)がレースから一夜明けた27日、代表入りが濃厚になった世界選手権へ「コツコツ走り込んで地力を上げる。記録より勝負する準備をやっていく」と語った。東京マラソンでは無印の存在だったため、日本人トップに浮上した37キロ付近以降からしか、ほぼテレビ中継に映らなかった。「もう少し目立てるよう努力したい。そこはしょうがないですけど」と苦笑いだった。

 小学生時代は「取りえがなかった」と振り返る。「前ならえ」では最前列で腰に手を当てていた。小4でドッジボールクラブに入部もベンチ。「練習もついていけなくて」と体力もなく、1年でやめた。そんな男が箱根駅伝を見て「目立ちたい」と思い、中学から始めた陸上。ロンドンで快走すれば、世界中から熱視線を浴びる。