世界選手権の男子選考レースが終了した。派遣設定記録に及ばなかったが、タイムが上位2人で、内容も十分な福岡国際日本人1位の川内優輝(埼玉県庁)と東京同1位の井上大仁(MHPS)は当確となった。

 残る1枠を別府大分毎日優勝の中本健太郎(安川電機)と東京日本人2位の山本浩之(コニカミノルタ)で争うが、中本がやや優勢だ。選考会で唯一の優勝者である中本は、2時間7分台のタイムを持つエチオピア人ランナーに終盤で競り勝った内容も十分。12年ロンドン五輪(6位)13年モスクワ世界選手権(5位)と夏の大舞台に強く、期待できる。瀬古氏も「優勝は競技の基本。選考はこれから決めるが、有力ではある」。一方の山本は記録こそ中本より20秒速いが、東京は国内最速記録が生まれた新高速コース。タイムで評価を覆すのは難しい。代表は17日の理事会で決定する。