大学長距離界NO・1ランナーの鈴木健吾(神奈川大)が来春に富士通への入社の意志を固めたことが8日、分かった。大塚製薬など複数の実業団からオファーを受けていた。

 今年の箱根駅伝の2区を走り、歴代8位となる1時間7分17秒のタイムで区間賞を獲得。日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(60)も「マラソンをやれば東京五輪を目指せそう」と期待を寄せていた。3月の日本学生ハーフでも1時間1分36秒の大会新記録で優勝。8月のユニバーシアード(台北)の代表にも内定している。

 鈴木は現在、日本陸連のニュージーランドでのマラソン強化合宿に大学生では唯一、参加している。先月22日に同合宿に向けて出国する時には「マラソンの経験がないので、マラソン練習はどんなことをするのか、いろんなことを吸収したい」と話していた。来年2月の東京を初マラソンに予定している。