男子は初マラソンだった25歳の大迫傑(ナイキ・オレゴンプロジェクト)が2時間10分28秒で3位に入った。日本男子で1987年大会覇者の瀬古利彦以来30年ぶりの表彰台となった。

 ジョフリー・キルイ(ケニア)が2時間9分37秒で制した。ボストンは国際陸連が求める条件を満たしていない片道コースのため、公認記録とはならない。

 女子は2011年と13年の世界選手権で2連覇したエドナ・キプラガト(ケニア)が2時間21分52秒で勝った。

 車いすの男子で山本浩之(Team Heart Space)が3位に入った。

 マラソン王国ケニア勢が5年ぶりにアベック優勝を果たした。男子は昨年のロッテルダム3位の伏兵、キルイが、リオデジャネイロ五輪銅メダルのラップ(米国)を35キロすぎに振り切った。「3度目のマラソン挑戦で今回は優勝したかった。本当にうれしい」と喜んだ。

 女子は世界選手権優勝の実績があるキプラガトが2位に1分近い大差をつけ、「沿道の声援が大きな力になった」とはにかんだ。