初マラソンとなったボストン・マラソンで2時間10分28秒の好タイムで3位に入った大迫傑(25=ナイキ・オレゴンプロジェクト)は22日、第7回高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン(23日)前日のイベントに特別ゲストとして姿を見せ、多くのマラソンファンを驚かせた。

 ぎふ清流ハーフマラソン前日のイベントで高橋尚子さんが「今日は特別に大迫選手が駆けつけてくれました」と、紹介するとレースを控えた参加者らがどよめく中、大迫がさっそうと登場した。20日に帰国したばかりの大迫は「去年、御岳で合宿しましたし、このスタジアムでは中学生の時に大会に出ている思い出もあります」と、岐阜とのかかわりを披露。高橋さんからボストンマラソンの感想を求められると「きつかったです。足が特に。つりそうになりました」と、言いつつも高橋さんから「東京五輪はどう考えていますか?」と話を向けられると「明言はしていませんが、いいイメージは持っています。走りたいなと思っています」と、言葉を選びながらも前向きな姿勢を見せた。

 イベント終了後は取材に応じ「イベント出席はなかなかない機会です。いい経験になりました。高橋さんや、野口さんと話をすることができて、参考になりました」と言った。今後について世界選手権ではトラック種目を念頭に置いており、東京五輪について改めて聞かれると「断言はしてませんが、希望としてはあります」と言った。さらに、東京五輪へ向けたマラソンの選手選考の方針変更について「把握しています。僕はまだそれについていろいろ言える立場にありませんが、その条件にあてはまるように頑張るだけです。分かりやすくなっていいと思います」と、コメントした。大迫は日本長距離界のエースとして活躍し、男子5000メートルの日本記録保持者。