リオ五輪陸上男子400メートルリレー銀メダルのケンブリッジ飛鳥(23=ナイキ)が4月30日、米国での3戦を終えて帰国し、ダイヤモンドリーグ上海大会(13日、中国・上海体育場)の100メートルに出場することを明かした。同大会は、桐生祥秀(21=東洋大)も出場。日本人初となる9秒台達成のXデーとなるかもしれない。

 桐生はダイヤモンドリーグ上海大会に向けて「ベスト記録を狙いたい」と語った。13年4月の織田記念で10秒01を出してから、自己記録を更新できていない。ここ2戦は向かい風に泣いただけに、意気込みは強かった。8月の世界選手権(ロンドン)に向けて国際大会の空気を肌で感じる意味もある。「1歩1歩やっていきたい」と話した。この日は小学生と100メートルで対決。追い風2・8メートルの中、12秒53で走った。序盤は流しながら、中盤に急加速して、日本のトップスピードを小学生に体感させる優しさものぞかせた。「ワイワイした感じで楽しかった。陸上をやりたい子が増えてくれればいい」と満面の笑みを見せた。