世界選手権(8月・ロンドン)の男子マラソン代表の川内優輝(30=埼玉県庁)がチェコから帰国した。

 プラハマラソンに出場し、2時間10分13秒の6位だった。「世界選手権も細かい揺さぶりがある中、30キロまで我慢して、ペースアップするのがポイントになると思う。(今回は)揺さぶられながらも先頭集団にいられた。もう1回、切り替えられる足作りが大事。呼吸は苦しくなかった」と話した。32キロすぎに石畳の地面に足を取られて、転倒した。世界選手権のコースにも短い区間ながら石畳がある。「ズルッといってしまってはどうしようもない。脚力が足りないと分かった。残り3カ月で修正したい」と失敗を前向きに捉えた。転倒で右足を打撲したが、軽症を強調。レース翌朝も約1時間のジョギングをできたという。通院の予定もなく「温泉に行こうかなと思ってます」と自然治癒で回復させていく。

 空港に着いたのは午前8時ごろだったが、この日から仕事にも復帰する。取材を終えると、埼玉県内の職場に向かった。