男子100メートルで桐生祥秀(21=東洋大)が、人生初のフライングで失格に終わった。ヤング(米国)のフライングで仕切り直し。2度目は好スタートを切ったかと思われたが、わずかに早かった。今季10秒0台を3度マークするなど絶好調で9秒台の期待が高まっていたが、2度目のダイヤモンドリーグで苦い記憶を残した。

 ◆陸上のフライング スタート地点のスターティングブロックに設置されたフライング判定装置が、ピストルの音が鳴ってから反応するまでのリアクションタイムを1000分の1秒まで計測。人間が音を聞いてから反応するまで最短で0秒100はかかるという医学的な根拠に基づき、0秒100未満で足が動くとフライングと判定される。トップ選手は0秒140で合格点、0秒120前後で抜群のスタートで、逆に0秒160以上になると出遅れとされる。10年からフライングは一発失格。