来月4日に開幕する陸上の世界選手権に出場する男子短距離代表が28日、羽田空港からロンドンへ向けて出発した。男子100メートル代表のケンブリッジ飛鳥(24=ナイキ)は危うくパスポートと財布を忘れそうになったと明かした。

 この日朝、決戦の舞台へ準備を済ませて、自宅を出た。マンションの玄関に着くと、胸騒ぎ。「何か忘れている気がするな」。案の定、財布とパスポートと忘れていた。「危なかったです。気が付いてよかった」と苦笑い。過去には男子マラソンの川内優輝(30)がパスポートを忘れ、80万円を自腹で払ったこともあったが、ケンブリッジは無事に予定していた便に搭乗した。

 今大会で世界最速男ウサイン・ボルトが引退する。戦える最後のチャンスとなる。「ずっと憧れにして、目標にしてきた選手。戦えるように決勝まで進みたい前半から落ち着いて、走って後半につなげていけば、駒を進められると思う。自分の走りをしたい」と力を込めた。