日本人初の100メートル9秒台を期待される山県亮太(25=セイコーホールディングス)が復活を印象付けた。

 オープン参加した1本目のレースで、参考記録となる追い風2・4メートルながら、10秒08をマークした。3月のオーストラリア遠征で右足首を痛めた影響で日本選手権は6位に沈み、世界選手権の代表を逃したが、好記録を出した。

 午後5時5分からの決勝レースにも出場する山県は「1本目の割にはよかった。ただ風も条件もよかったので、記録を出したかった。スタートに修正点がある。肩の力を抜けばもっといいレースができる」と話した。

 今大会はフライングの判定システムなどの機器が、国際陸連の基準を満たしてないため、もし9秒台を出しても、日本記録にはなるが、アジア記録以上には認定されない。山県もそれを理解した上で、オープン参加している。