陸上男子100メートルで10秒03の自己記録を持つ山県亮太(セイコーホールディングス)が23日、大阪市のヤンマースタジアム長居で取材に応じ、目指していた日本人初の9秒台を桐生祥秀(東洋大)に達成されたことについて「大きな目標だったので、すごい喪失感がある」と心境を語った。

 9日に桐生が9秒98をマークした際には悔しさと快挙を祝う気持ちが入り交じったという。それでも「随分と前から覚悟はしていたので切り替えは早かった」とライバルに祝福メッセージを送った。

 24日は全日本実業団対抗選手権の100メートルに出場予定で「9秒台が出ればいい。優勝を目指す」と気持ちを新たにした。