陸上の東京混成大会の最終日が22日、東京・駒沢陸上競技場で行われ、女子7種競技で宇都宮絵莉(25=長谷川体育)が7種目のうち4種目で自己新記録を更新し、日本歴代3位の5821点で初優勝した。

 中学時代には走り幅跳びで全国大会優勝経験ももつ宇都宮は、大学2年の時から7種競技を本格的に始め、今大会が7種競技での初めてのタイトルとなった。「自分の性格に合っている競技だと思う。優勝できて素直にうれしい」と表情を緩ませた。

 得意とする800メートルでは、7種競技での800メートルの日本記録も更新した。残り300メートルのところで「いける」と勝利を確信。「いつもより体が動いた。300メートルからはストライドよりも早いテンポを意識することに切り替えられて、最後だらだらすることなく理想の走りができた」。総合記録でも5821点と、自己ベストを約150点も上回った。

 冬季のトレーニングでは今までどおりの練習メニューに瞬間的な速さを上げる意識を加え、スパイクを履いて練習してきた。「これまでののびのびとした走り方では、100メートル障害や走り幅跳びの助走でスピードが乗る前にゴールしてしまっていた。冬にメリハリのある練習ができたのでこの結果につながったし、800メートルの最後でも切り替えられたと思う」とはじけるような笑顔だった。【戸田月菜】