陸上男子100メートルの山県亮太(26=セイコー)がジャカルタ・アジア大会決勝で敗れた蘇炳添(中国)へのリベンジを誓った。

11日、都内で行われた陸上教室「父子チャレンジアカデミー SPECIAL FES.~みんなで運動会~」に登場。そのトークコーナー。子どもから「一番戦いたい陸上選手」を質問された。

ジャカルタ・アジア大会では自己記録タイの10秒00を出しながら3位だった山県は、そのレースで9秒92で優勝した蘇の名を上げた。「悔しかった。彼の走りから刺激を受けて、たくさん学ばせてもらった。もう1回リベンジしたい気持ちが強い」と語った。

当時のレース後は「案外近くに感じられた」とコメントを残していた。その中で0秒08差はスタートにあると分析する。蘇は「もともとは中盤が強い」との印象を持っていたが、実際に対決してみると「10~20メートルぐらいで前に行かれた。その差が縮まることなくゴールをした感じ。(スタートで)地力の差を感じた」。スタートは得意だが、世界基準には、まだ伸ばせる余地がある。次は来年4月のアジア選手権(ドーハ)で対戦する可能性がある。

小さい頃の夢は「野球選手」だったという。学年が上の選手と一緒にプレーしていたこともあり、ベンチだったが、全国大会にも出場する実力を持っていた。小4からは陸上一本に絞り、今の夢は「東京五輪の個人でメダル争い」。アジア王者にリベンジを果たし、世界の表彰台へのステップを駆け上がりたい。