青学大時代に箱根駅伝で活躍し「3代目山の神」と呼ばれた神野大地(25)が再生医療事業を展開するセルソース社と所属契約を結んだ。21日、同社から発表された。今年5月にプロランナー転向後は東京陸協の所属で活動していた。

神野は「私の夢と挑戦に強く共感してくれたセルソースとともに、世界を舞台に活躍できるマラソンランナーを目指します。自分自身の走りで勇気と感動を届けられるよう一生懸命頑張ります。今後とも応援よろしくお願いします」とコメントした。

同社は再生医療に用いる細胞等加工や研究開発を行う15年創業のベンチャー企業。同社では初のアスリート契約となる。医療機関など独自のネットワークもあるそうで、コンディション調整や治療面での支えも、今後、大きな力になりそうだ。

来月2日の福岡国際マラソンがセルソース所属後、初レースとなる。2時間11分42秒以上ならば、「ワイルドカード」で20年東京オリンピック(五輪)の代表選考会「マラソン・グランドチャンピオンシップ」の出場権を得る。18日の上尾ハーフマラソンでは余力を残しながら、1時間2分19秒と好調を維持。無念の途中棄権だった9月のベルリン以降、「ほぼ毎週」の30キロ走を重ねている。東京五輪にマラソンで出場するため、安定した実業団を辞めて、プロとなった。4度目のマラソンで進化を証明したい。