来年1月2、3日に行われる箱根駅伝に向けて、8年連続60度目の出場となる順大が12日、千葉・印西市内の同大キャンパスで会見を行った。2年連続で山登りの5区を走っている山田攻(4年)は、「4年生っていうのもあるし、チームの勢いを作りたい。万が一他の選手がだめでも、カバーしたい」と意気込んだ。

2度の山登りを経験した山田にとって、勝負のポイントは「本格的な登りに入る前の緩やかな登りのところ」と言う。「そこで前の走者と差が開くので、遅く入りすぎないようにしたい」と注意点も確認。「山を攻める」名前にちなみ、「いろんな人に言われるし、攻めないとだめだなと思います」と笑いも誘った。

順大卒業後は警視庁への就職も決まり、「今回の箱根駅伝が、本気で陸上に取り組める最後」。大学生活を振り返り、やり切ったなと思えることには「鉄棒」を挙げた。2年生のはじめから、山登りに必要な体の前側の筋肉を強化するため、鉄棒の懸垂逆上がりに取り組んできた。学校練習の後、週に3~4度ほど、3~5回の逆上がりでこつこつ鍛えてきた。「結果も付いてきたし、今回も登りで勝負をつけたい」。山田が力強く山を攻める。