2年ぶり5度目の総合優勝を果たした青学大のVチーム会見が3日、ゴール地点の東京・大手町で行われた。10時間45分23秒で、昨年5連覇を阻まれた東海大に3分22秒の差をつけてリベンジ。原晋監督と10人の走者が出席した。

原晋監督

「4連覇したころは当たり前のことを当たり前にできていたので、特に感激がわき出てくることが、それほどなかった。でも昨年負けて、原の活動自体を批判する人もいたと聞いている。しかし陸上界の発展のため、他競技に負けない組織づくり。魅力を大義として、さまざまな媒体で情報発信している。それを追求していくためには、やはり勝たないといけない思いがあった。わがままを聞いてくれた学生たち、特に4年生には感謝したい。ありがとう!」

1区 吉田圭太(3年=区間7位)

「昨年は9区でしたが、総合優勝を目指していた中で本当に悔しい思いをした。なので、この1年間は総合優勝することだけを考えて練習してきた。うれしい」

2区 岸本大紀(1年=区間5位)

「圭太さんが、いい形でつないでくれました。先頭について余裕を持って走ろうと思っていた。監督の指示もそう。それで周りの選手がきつそうな顔をしてきた時に、しっかり仕掛けて勝負しようと。目標をしっかり達成できて良かったなと思います」

 

3区 鈴木塁人主将(4年=区間4位)

「練習では1区、2区からの走りをイメージしていた。岸本が1位で来てくれたので、うれしさ半分、プレッシャー半分という気持ちだった。その中で、ライバルである東海大さんを離す。逃げるだけ逃げる。それが僕の仕事だった。(東京国際大で区間新の)ビンセント選手には負けてしまったけど、東海大さんとの差は広げられたので良かった。昨年はアンカーで5連覇を逃した悔しさを味わった。卒業していった先輩のためにも勝ちたかった。ここまで結果が出ず、箱根駅伝までお待たせしてしまいましたが、良かった。また、今回は4年生で最初に走るのが僕だったので、僕がしっかり走れれば、ほかの4年生も走れると思ったし、監督に4年生は強かったと言ってほしかった。本当に悔いなく走れました」

4区 吉田祐也(4年=区間1位)

「初出場でしたが、2年と3年の時は11番目という非常に悔しい結果でチームも勝てなかった。暗中模索の中から4年生がひとまとまりになれた。往路優勝と総合優勝のために必死に走ってきた結果、タイムもついてきてくれたので良かった。しんどい思いが多かった4年間でしたけど、最後に優勝と区間賞。悔いなく終われます」

5区 飯田貴之(2年=区間2位)

「国学院大の浦野さんと東海大の西田さんが追いかけてくる展開。怖かったけど、いい流れも貯金もあったので区間新を出せた。欲を言えば区間賞がほしかったけど、王座奪還できたので良かった」。

6区 谷野航平(4年=区間3位)

「いい流れを切らせてはいけない、という思いだった。スタートラインに立ったら緊張がなくなって気持ち良く走れた。58分30秒を目標にしていたので(58分18秒で)うれしい。総合優勝もうれしかった」

7区 中村友哉(4年=区間4位)

「調子も良かったので区間賞、区間新も狙えるんじゃないかと思った。飛ばしている感覚もなく走れていた。でも、10キロを超えたら疲れてきてしまって。タイムは落としてしまったけど、最後まで走れた。総合優勝できて、うれしさが悔しさを上回っています」

8区 岩見秀哉(3年=区間2位)

「2日前に走ることが決まった。とても緊張していた中、かなりチームメートが差を広げてくれていたので。走らなかった2人の分だったり、最後の1カ月はチームメートや先輩方が支えてくれた。感謝したい」

9区 神林勇太(3年=区間1位)

「往路の選手、8区までの選手が結果を出した中、自分が優勝を決定づける走りをしないといけないと。その思いを胸に、後ろとの差も気にしながら走りましたけど、区間記録ペースだとも言われて。差を広げられたので仕事はできた。あこがれていた夢の箱根で。うれしい気持ちでいっぱいです」

10区 湯原慶吾(2年=区間5位)

「昨年はチームをアシストすることができず、悔しい思いをした。優勝とチームに貢献するということを目標にしてきた。チームメートが東海大との差をつけてくれたので、初出走だったんですけどリラックスして走れた。最後にゴールテープを切ることができて良かったです」