2日と3日に日本テレビ系で放送された「箱根駅伝」(2日午前7時50~午後2時5分、3日午前7時50~午後2時18分)の関東地区の視聴率が、平均で歴代9位の28・1%を記録したことが6日、ビデオリサーチの調べでわかった。

2日の往路は27・5%(昨年30・7%)、3日の復路は28・6%(昨年32・1)だった。

往路の瞬間最高視聴率は午後1時24分と27分の2カ所で31・9%。それぞれ東国大と東海大のラスト500メートルを切った3位争いと、明大と帝大の5位争いの場面。

復路の瞬間最高視聴率は午後1時36分の34・1%で早大と駒大の7位争いのフィニッシュする場面だった。

今年の箱根駅伝は昨年初優勝を果たした東海大、昨年5連覇を逃した青学大などに注目が集まっていた。

往路では2区以降の4区間で区間新記録が生まれる超高速駅伝となり、2区でトップにたった青学大が3区で2位に下がったものの、4区で初の箱根路に臨んだ青学大の吉田祐也(4年=埼玉・東農大三)が1時間0分30秒の区間新記録をマークして首位を奪回。山登りの5区も危なげなく青学大が首位を守り、昨年東洋大が樹立した往路記録を5分以上更新する5時間21分17秒の新記録で3年ぶり4度目の往路優勝を飾った。

3日放送の往路で青学大は、連覇を狙う東海大と3分22秒の差をつけてスタート。6区の谷野航平(4年)は58分18秒で区間3位、7区の中村友哉(4年)は1時間3分3秒の区間4位と堅実な走りでトップをキープ。昨年、低体温症で4区15位と大ブレーキの8区岩見秀哉(4年)も区間賞を獲得した東海大・小松陽平(4年)とわずか1秒差の1時間4分25秒でタスキをつないだ。9区の神林勇太(3年)も、区間新に12秒差に迫る1時間8分13秒の快走を見せ、最後は10区の湯原慶吾(2年)が1時間9分48秒の区間5位の走りを見せ、優勝を手繰り寄せた。10時間45分23秒で2年ぶり5度目の総合優勝を果たした。

昨年、関東地区の平均視聴率は歴代最高31・4%を記録していた。