陸上長距離界を席巻しているナイキ社の厚底シューズ「ヴェイパーフライ」シリーズが、世界陸連の新規則によって禁止されることになると15日、複数の英メディアが報じた。デーリー・テレグラフ紙(電子版)は世界陸連の専門家による委員会が検証し、底の厚さに制限を加える規則を設けることになったと報道。現在人気を集めているモデルはトップレベルでは使用が禁じられるとした。

同シューズは厚底の中に、挟み込まれた反発力のある炭素繊維のプレートが特徴。マラソンの世界記録を持つ男子のエリウド・キプチョゲ、女子のブリジット・コスゲイ(ともにケニア)や日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)ら多くのトップ選手が履いている。記録的高速レースとなった今年の箱根駅伝では8割以上の選手が着用していた。