元女王が長い不振にもがいている。女子100メートルと200メートルで日本記録を保持する福島千里(32=セイコー)が、100メートル予選1組で12秒25(追い風0・5メートル)の5着で敗退。1着通過となった隣のレーンの君嶋愛梨沙(土木管理総合試験所)に序盤から後れを取り、自己ベストから1秒以上遅れた。

アキレス腱(けん)などの故障が続き、ここ数年は輝きを失っている。日本選手権(新潟、10月1日開幕)には参加標準記録を満たせず、スタートラインに立つこともできない。

08年北京、12年ロンドン、16年リオデジャネイロと3大会連続でオリンピックに出場してきた女子短距離界の第一人者。復活の日は訪れるか。