東京マラソンで日本人トップの3位に入った市民ランナーの川内優輝(23=埼玉陸協)が、世界切符獲得から一夜明けた28日、都内のホテルから勤務先の春日部高校(定時制)に出勤した。前夜は祝福メールが殺到し、「メールを返すだけで日が変わって、寝たのは3時間です」。それでもすっきりした表情で「(世界選手権の)実感はない。レースは既にいくつかエントリーしています」と話した。この日は後期試験の入学願書受付があり、事務職員としては「朝8時半から夜9時まで仕事、一番長い日です」。カバン2つを背負い、荷物3つを手にかかえ、慌ただしく新宿駅から電車に飛び乗った。職場では同僚の事務職員たちから拍手で迎えられたが、すぐに表情を引き締め、事務作業に取り組んだ。